【要注意】悪い歯並びをそのままにしておくとどうなる?心身に及ぼす影響10選

「悪い歯並びで、人と会うのが恥ずかしい」
「悪い歯並びを放置しておくとどうなる?」
「歯並びを治す方法を知りたい」

と、悩んでいる方も多いのではないでしょうか?

歯並びが悪いと、見た目が悪い印象に見られたり、食事の際に噛みづらかったりしてさまざまな影響を及ぼします。

また、悪い歯並びを放置していると、口腔内や顎、消化器官などの身体への悪影響だけでなく、心やメンタル面の不調に繋がってしまうため注意が必要です。

そこで本記事では、身体に及ぼす影響と心に及ぼす影響をそれぞれ詳しく解説します。また、悪い歯並びの治療法も紹介します。

歯並びが悪くてどうしたらいいのか悩んでいる方へ、この記事を読んで歯並びを治療し、快適な日常生活を送りましょう。

目次

悪い歯並びの種類5つ

悪い歯並びには基本的に5つの種類があります。それぞれ種類と特徴を以下の表にまとめているので、ご覧ください。

悪い歯並びの種類概要心身に及ぼす影響
空隙歯列
(すきっ歯)
・歯と歯の間に隙間があいている状態・滑舌や歯周疾患に悪影響を及ぼす
上顎前突
(出っ歯)
・上顎の前歯が通常より飛び出している状態・虫歯や歯周病になりやすい
・前歯でうまく噛みきれず、胃腸へ負担がかかる
叢生
(そうせい)
(乱ぐい歯)
・上下前後に歯がガタガタしている状態・虫歯や歯周病になりやすい
・うまく咀嚼できないため、胃腸へ負担がかかる
下顎前突
(受け口・
しゃくれ)
・上の顎より下の顎が前に出ている状態・咬み合わせや滑舌に影響が出やすい
上下顎前突
(ロゴボ)
・両顎の前歯が通常より前に出ている状態・虫歯や歯周病になりやすい

自分で正しい判断ができない場合は、かかりつけの歯科医院に診察を受けてみるといいでしょう。

歯並びが悪いとどうなる?身体に及ぼす影響7選

歯並びが悪い状態を放置すると、身体に及ぼされる影響はさまざまあります。ここでは、主に以下の7つが挙げられます。

それぞれ詳しく解説します。

1.虫歯や歯周病になりやすい

歯と歯の間が上下左右に重なっていたり、傾いて生えていたりすると、歯ブラシが隅々まで行き届かず、汚れが残りやすくなります。

汚れを磨き残していると細菌が蓄積し、虫歯や歯周病になりやすいです。

虫歯や歯周病をそのままにしておくと、糖尿病や心臓疾患、脳血管疾患などの合併症になる可能性が高くなります。

また、妊婦さんは低体重児早産や、高齢者は誤嚥性肺炎になる恐れがあるでしょう。

2.正確な咬み合わせで噛めない

歯並びが悪いと正しく左右の噛み合わせができず、うまく噛めません。

わたしたちは、食事をするとき飲み込みやすい大きさに噛み砕きます。そして、唾液に含まれる消化酵素と食べ物を混ぜ合わして、消化しやすい状態にして胃に届けていくのです。

しかし、咀嚼が不十分だと、細かく噛み砕けず食べ物を飲み込んでしまうため、食道や胃、腸に大きく負担がかかります。

内蔵への負担が悪化してしまうと、頭痛や肩こり、めまいなどを引き起こしてしまうでしょう。

3.口臭の原因になる

口臭の原因は、不十分な歯磨きや口呼吸から引き起こされます。

不十分な歯磨きは、口腔環境が悪化し、虫歯や歯周病菌などの細菌がどんどん繁殖するからです。また、食べ物の汚れが蓄積すると歯垢や歯石が溜まり、口臭の原因になります。

歯垢や歯石は、簡単に歯ブラシでは取り除けません。そのため、歯垢や歯石が多く溜まっている方ほど口が臭くなる原因と言えます。

4.顎関節症になる

歯並びが悪いと顎関節症になる恐れがあります。

顎関節症とは、口が開きにくかったり、顎が痛くなったりする症状です。また、口を開けるたびに「カクカク」と音が鳴ることもあります。

顎関節症が続くと、噛み合わせが不十分となり血行不良を引き起こしてしまいます。血行不良になることで、首の痛みや肩こり、頭痛などに影響が出るでしょう。

5.滑舌が悪くなる

正常の位置に歯が無いため、滑舌が悪く思い通りに話せません。

滑舌が悪い原因は、舌・口腔粘膜との活用や歯の隙間からの空気漏れがうまくできないからです。

そのため、友達や家族との会話、仕事中やプレゼンテーションなどの大事なときに「相手に話の内容がうまく伝わらない」という影響が出てしまうでしょう。

6.耳・鼻・喉を痛める

歯並びが悪いと、耳の痛みや耳鳴りがしたり、鼻や喉を痛めたりします。

悪影響を及ぼす器官具体的な影響原因
耳の痛み
耳鳴り
・虫歯や歯周病
・顎関節症
・悪い歯並びから影響する下顎頭の圧迫
鼻炎
扁桃腺肥大
・叢生や下顎前突で起こる口呼吸
のどの痛み・口呼吸によって口腔内が乾燥
・顎関節症

上記のように、叢生(乱ぐい歯)の方や下顎前突(受け口・しゃくれ)の方は、口がしっかり閉じられません。

そのため、日頃から口呼吸になり、鼻炎や扁桃腺肥大(へんとうせんひだい)を引き起こしやすくなります。

7.運動能力が低下する

歯並びが悪いと運動能力が低下してしまいます。なぜなら、人は運動時の筋肉に力を加える際には、歯を食いしばることが多いためです。

しかし、歯並びが悪く噛み合わせが十分に機能しないと、運動能力が思うように発揮できません。

そのため、歯並びが悪く噛み合わせに影響が出ると、運動能力が下がる傾向にあります。

歯並びが悪いとどうなる?心に及ぼす影響3選

歯並びが悪いことで心に及ぼされる影響は以下の3つです。

それぞれ詳しく解説します。

1.人との会話に影響が出る

歯並びが悪いと、人との会話で思いきり笑えなかったり、口元へ視線が気になったりと話すのが恥ずかしくなってしまいます。

言葉の発音が悪く相手に聞こえづらかったり、変な喋り方だと馬鹿にされたりすると、人と話すことさえ嫌になってしまうでしょう。そのため、人との付き合いにも影響を及ぼします。

2.顔の容姿や横顔の印象が悪く見える

歯並びが悪いと、顔の容姿や横顔の印象が良く見られません。顔のゆがみは、悪い歯並びによる噛み合わせの問題にあり、顎に負担がかかってしまうからです。

一方、以下の状態は、横から見た審美性が欠けてしまいます。

  • 上顎前突(出っ歯)
  • 下顎前突(受け口・しゃくれ)
  • 上下顎前突(ロゴボ)


そのため、顔のゆがみや容姿、横顔の印象に自信が持てなくなる方もいるでしょう。

3.情緒不安定になる

歯並びが悪いせいで気持ちの浮き沈みが不安定になります。

なぜなら、歯並びが悪いと噛み合わせが不十分でしっかり食べ物を噛めないからです。正常に顎の動きができないため、脳への血流が低下します。

そのため、集中力が低下したり、疲労が取れなかったりと日常生活に支障をきたしてしまうのです。また、歯並びを気にし過ぎると不安や緊張感が高まり、鬱病を発生させてしまう恐れもあります。

歯並びが悪くなる4つの原因

そもそも歯並びが悪くなる原因は以下の4つです。

それぞれ詳しく解説します。

1.親の遺伝や子どもの時からの習癖

歯並びが悪くなる原因は、親の遺伝や子どものときの口腔習癖です。

正常な歯並びは、歯や顎の大きさ、歯の形などのバランスで成り立っています。

顎の大きさに対して歯が多かったり少なかったりすると、歯並びが悪くなってしまいます。また「爪を噛む」や「指しゃぶり」など、子どもや赤ちゃんのときから無意識のうちの口腔習癖によって引き起こされます。

子どもや赤ちゃんの歯や骨はやわらかく、動きやすいため歯並びが悪くなる可能性が高いです。

2.日頃の生活習慣

大人になってからも日頃の生活習慣で歯並びは悪くなります。無意識のうちに悪い歯並びになってしまう原因を、以下の表にまとめています。

悪い歯並びになってしまう生活習慣特徴
日頃から頬杖をついている・顎関節症を引き起こす
偏食(やわらかい食べ物ばかり食べている)・顎の成長(筋力)が不十分になる
噛み癖・片方の歯ばかりで噛み、顎がゆがむ
寝ている間の歯ぎしり・食いしばり・歯の大きさや向き、移動が起こる
口呼吸・口腔周囲の筋肉がゆるみ、口元が開いた状態になる
・出っ歯になる

歯並びを悪くする生活習慣は意外に多いので、しっかりと把握しておくことが大切です。生活習慣を改善して、歯並びが悪くなるのを予防しましょう。

3.生えている親知らず

親知らずは、永久歯が全部生え終わったあと、知らない間に生えてくる歯です。

人によって、生えてくるタイミングや本数は異なり、正常に生えている歯の無いスペースに無理やり生えてきます。

また、横向きに生えてくる可能性があるため、正常だった歯並びの方も親知らずが生えてくることで歯並びが悪くなります。

4.虫歯の治療を中断

虫歯を抜いたあと治療を中断してしまうと、歯並びが悪くなります。虫歯を抜いたあとは1本分歯がない状態になり、銀歯や詰め物で空いたスペースを埋めなければなりません。

しかし、抜歯したあと治療せずそのまま放置しておくと、空いているスペースに隣の歯が倒れてきたり、咬み合う歯が突出してきたりします。

そうなると、歯並びが変化し噛み合わせにも影響が出てしまいます。

そのため、自分の判断で治療を中断しないようにすることが大切です。

悪い歯並びを治す基本的な治療法を知ろう

基本的に悪い歯並びを治す主な方法は、ワイヤー矯正(マルチブラケット矯正)とマウスピース矯正(インビザライン)があります。

治療法概要特徴
ワイヤー矯正
(マルチブラケット矯正)
歯の表面(または裏面)にワイヤーを装着し、歯を移動させる・歯の位置や傾斜、歯根(歯の根っこ)から歯を移動させるため、効果の高い治療
マウスピース矯正歯型や写真をもとにマウスピースを作成し、矯正する・継続的に少しずつ歯に矯正力をかけて、歯並びを調整

とはいえ、自分に合っている矯正方法やどのくらい矯正に時間がかかるかは、通院している歯科医師に聞いてみないと分かりません。

そのため、悪い歯並びが気になる方は、まず行きつけの歯科医師に相談をして、歯並びを治療するか検討してください。

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